先生のバイク ~side先生~



「先生・・・・・

 そろそろ・・・はなしてください・・・。」

「あっ!ゴメン!!」

「・・・。」


お互い無言になる。

抱きついていたからか、からだが熱い。




沈黙を破ったのは、めずらしく、中村からだった。



「先生・・・?
 聞いていい??なんで、OKしたの??」

「だから・・・

 気になってたってゆーか・・・
 ん~っと、恥ずかしい!!

 好きって言われて、嬉しかったから!!!」


「ふ~ん。」

「中村・・・?
  お前は、まだ中学生だ。
 だから、お前が中学を卒業するまで、絶対手ェ出さない!!」

「えぇ~??」

「絶対出さん!!」



だって、お前を大事にしたいから・・・・・。



「・・・はい。」

「俺、卒業まで待つから・・・。

 待ってて?」

「はい・・・。」


中村は、分かってくれたようだ。



「卒業して、卒塾したら・・・

 俺と、付き合ってください!!」


中村の目から、大量の涙がこぼれ出た。



そして、笑顔で答えてくれた。





「よろしくお願いします。」
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