社内恋愛
付き合った時から覚悟はあった。総合職の彼が、会社から異動令があれば、他の土地に行かないといけないことは、避けては行けない道だと。

分かっていた。


『で、逃げてココに来たわけ。』

『だって。』

『だってじゃない。今から出掛けるじゃないの。』

『今日は午後からプロジェクトだから内勤するだった。』

『さっき出掛けるって言わなかった。だって、そう言わないと息苦しかったから。』

私は、同じ敷地内にある工場にいた。

品管室に同期のあさみに今の気持ちを聞いてもらっていた。
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