君に声が届くなら




「 …ん。 」



そう言って逞は、
自分の着てた上着を脱ぎ砂の上にひいた。




さりげなく、わたしを気遣ってくれるのが分かる。





「 …ありがと…。」





そう小さく言って
寝っ転がった。




…寝っ転がったのはいいけどまだ昼すぎ




星なんか見えない。




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