君に声が届くなら




自転車の後ろに乗るのは、
いつも少しだけ緊張しちゃう。




…だっていつもより、
逞の背中が近くにあるから。




わたしより遥かに大きい背中に
顔をコツンとぶつける。
なんだか居心地がよくてしてしまう癖







 …あ。



ふと思い出した。



「 …逞の願い事は? 」




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