君に声が届くなら




 ピーポー…




救急車が来たみたいだ。




眩しいライトがさっきのことを
思い出させた。




…と同時に、逞の痛々しい姿が
照らされた。




「 ……逞…?…嘘でしょ? 」




彼は、答えなかった。






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