君に声が届くなら




ねえ、逞。
この時のわたしに何を望んだ?




わたしはね…この時、
もう幸せになっちゃいけない。




二度と恋をしてはいけない。




それがわたしに出来る唯一の
償いだと思っていたよ。




わたしだけが幸せになるだなんて、
逞が許さない。…それだけじゃなくて
裏切りになるって思ってた。




< 26 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop