君に声が届くなら




随分中途半端な時期に…



ていうかなんで3時間目に、
そんな話に?



萌恵はわたしの表情からそれを
察したのか、



「 なんでもさっきまでさー。
さぼってたみたいだよ? 」



初日に、サボるってある意味
すごいなー…



この時にはもう、あの男のことなんて
忘れていた。



だから転校生が彼だなんて、
これっぽっちも思わなかったよ。




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