君に声が届くなら




「…え?何が…「 次どっち? 」



一体わたしのなにを見て
意外なんて言っているのだろう



彼はきれいにスルーした。



「 …右。 」



そう言うと彼は右に曲がって、
呟くように…でもハッキリ言った。



「 俺も言わないけど。 」



わたしの真似なのか、
荻原くんは意地悪そうな笑顔を浮かべた



「 ふふっ 」



なんだか少しおかしくて、
思わず笑ってしまった。




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