君に声が届くなら




「 入る…よ。 」



出来るだけ、顔を見ないようにして入っていった。



足早に入っていったせいなのか、
それとも単にわたしがドジなのか…



段差に気がつかないまま…



「 危ねえっ 」



荻原くんの声とどっちが早いか
ドッシーンと大きな音をたててわたしは転んだ


周りからクスクスと笑い声が聞こえる。



……恥ずかしい。
っていうか、それよりも…




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