君に声が届くなら




「 痛く…ない? 」



目をあけると、何故かわたしの下に荻原くんがいた。



…なにこの展開。



「 …無事なら降りて。 」



荻原くんの言葉で我に返る。



「 わっ!!…ご、ごめん 」



荻原くんは別にいいよ。とだけ言い
ゆっくりと起き上がり髪についたほこりをはらっていく。



そのとき、あるものが目に映った。



「 ……荻原くん…。そのピアス… 」




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