君に声が届くなら
わたしのペースに合わせて
ゆっくりと歩いてくれた。
道路へ出ると車道側を歩く
…… ドキドキせずには、いられない
会話はなかったけど
なんか少しだけ荻原くんとの距離が縮まった
そう思った。
「 …ありがと、もうそこだから 」
そう言って家を指差す。
荻原くんは、ああ。とだけ言うとさっききた道を颯爽と戻っていく。
「 えっ、荻原く… 」
「 琢磨でいい。 」
"タクマ"
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