君に声が届くなら






「 うんっ! 」




勢いよくそう頷いて、
鞄をとりに行く。



その時、ふと聞こえた
クラスメイトの小さな声




「 ほんっと釣り合ってねー。 」




"釣り合ってない"それは、
百も承知で、間違ってない。




そんな声に気が付いて
萌恵が



「 気にしないで行きなっ 」



と言って背中を押してくれた。




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