君に声が届くなら




もう、きっと話すことはない。



ﾄﾞｱを開けてくれて待ってくれてたり、車道側を歩いてくれたり…わたしのﾍﾟｰｽに合わせて歩いてくれることも……ない。



胸がｷｭｳｯとなった。
締め付けられるような痛みを伴って



切ない、っていうのかな？



なんでこんな気持ちになるのか、本当は分かっていた。



こんな気持ちになるのは荻原くんを…





――― すきだからだ




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