【続】 deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係~わたしは生徒で、彼は先生で~
そんな俺の気も知らないで、聖也がバスタオル一枚身にまとい俺の前に立つ。
髪からは雫が落ちて、リビングを濡らす。
「先生・・・抱いてください。」
聖也の口から漏れた言葉は弱弱しく、震えていた。
温まって、ほのかにピンク色に染まってる肌までも震えていた。
「今日は、よそう。 風邪ひくだろう。 ちゃんと拭かなきゃ。」
俺は、タオルで聖也の髪を拭く。
俯いたままの聖也のくちびるがかすかに動いた。
「どうした? 」
聖也の顔を覗き込んだ俺は、聖也に突き飛ばされた。
「そんな、優しさいらない!! 先生はわたしが汚れてしまったから抱きたくないんでしょう!! 」
俺の気も知らないで聖也が吐き捨てた。