【続】 deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係~わたしは生徒で、彼は先生で~
「茉里こそ、神谷君(かみや)に作ってあげるんでしょう?」
「・・・//////・・・うん。」
茉里の頬がパーっと明るくなる。
ほのかにピンクに染まって白い肌によく似合う。
「茉里―――!!」
噂をすれば、神谷君。
「茉里っ呼んでるよ。」
「/////・・・あっうん。」
「おはよう。 茉里、深海さん。」
「おはよう。」
「深海さん、お願いが・・・。このとおりです。」
突然、神谷君がわたしの目の前で手を合わせる。
「ちょっちょっと・・・。神谷君!?」
「彼がいることは茉里から聞いてるんだけど、1回でいいからさぁ。あいつらと合コンしてくれない??」
あいつら・・・。
神谷君が指さした先には、何となく見覚えのある顔が数人。
「あいつら、俺のダチなんだけど、クラス違うし知らないよな。」
はい。 知りません。
顔は見かけたことあるけど・・・。
「あいつらがどうしても、深海とお近づきにありたいらしくて・・・。
合コン顔出してくれたらいいから。」
『エ―――――――っ。』
茉里とわたしの声、完全にハモってるし。
だってビックリだよ。
合コンなんて初めて。
誘われたことだって初めてで・・・。
「何言ってるの!! 賢(けん)聖也にはちゃんとした彼氏がいるんだからね。」
めっちゃ怒ってる茉里。
「やっぱりダメかな??」
「・・・・・。」
ダメ??って聞かれても・・・。
「聖也困ってるでしょう!! 賢はわたしが合コンとか行っても平気な訳??」
神谷君の耳を掴むと茉里が引っ張る。
「痛い!! 痛いって茉里――――!! 」
教室中に響く神谷君の声。
「聖也ごめん。」
茉里が神谷君の耳を持ったまま教室から出て行く。