君と紡ぐ唄【企】
世界の色
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鳳凰として生まれたから。
世界を見守るのが役目。
泣いてしまえば雨が降り。
心を乱せば嵐になる。
何も想えない…
何の世界も知らない…
蛇のように、
天地を行き来することも。
亀のように、
水の世界を見ることも。
虎のように歩き回ることも。
龍のように、
自由に空を掛けることも。
何一つ出来なくて。
決められたように日々を送る。
それでいいと思っていた。
それでいいはず…
なのに。
世界の色が哀しく映るのは…
どうしてなのだろう??