君と紡ぐ唄【企】
サンプル1、2、3
*サンプル1*
数字も混ぜちゃえ
〈お題〉
はしご、4、ひかげ、走る、小悪魔
〈ご依頼人〉
大学の友人K
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
君の心にむかって、ひとつの梯子を架ける。
いつも君はそれを横目で見ながら知らないフリをする。
そして、蝶のように舞い、花と花の間を飛び交う。
小悪魔のような君に、俺もクラリと騙され、恋に落ちた。
振り向いて、もらえるはずもないのに。
だって…
君は誰もが認めるほど綺麗で、
心苦しくなるほど愛らしく、
優しく甘い香りを漂わせる。
それに比べ…
俺は何ひとついい所がなく、
何処にでもいるようなパッとしない外見で、
君にはとても釣り合わない。
だから…
いくら君を想っていても、何も言えず、
哀しむ君に走り、駆け寄ることも出来ず、
ただ遠くから見守るだけ…。
でも…?
飛び回って疲れたら、俺の所へおいで?
君のために、涼しい風が吹く、日影を作っておくから。
君がゆっくり休めるように。
もちろん。
見返りなんていらない。
ただ、君の笑顔が見れれば、
ただ、それだけでいいんだ。
君の心にむかって、ひとつの梯子を架ける。
いつも君はそれを横目で見ながら知らないフリをする。
だけど今はそれでいい。
時計の針がAM4:00を過ぎて、
今日も君を想いながら、
眠りの闇へ沈む。