彼女の日記〜きみを忘れない〜
そんなある日。
「・・・お母さん。」
テレビをみていた私が後ろを振り返ると、階段の前にゆいが立っている。
「私、働くよ。このままじゃ、駄目だし。やっぱり、ちゃんと働かないとね。」
働く?ゆい、それ本当に?
あ、何か喋らないと・・・
「え!あ、そう!あ〜でも、働くっていっても、どこで?まだ、探してないでしょ?」
「うん。明日、職安に行ってくるよ。」
そう言って、また2階へと上がっていった。