彼女の日記〜きみを忘れない〜


机の上に、2人分のコーヒーを置く。


「じゃあ働かずに、ずっと家にいる?洗濯、掃除、ご飯も作ってもらおうかな〜。」


「嫌。働く。」


「よし、働きなさい。そして、お母さんを早く安心させておくれ。」


「何?安心させておくれって。また、結婚の話〜?見合いはしないから。」


「そんな事、言ってないけどさぁ。まぁ、あんたの事だから、いいけどさ。」


「コーヒー美味しいね。」


人の話、全然聞いてない。


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