彼女の日記〜きみを忘れない〜


「ゆい、ヘルパー2級の資格、持ってるでしょ。」


雑誌に視線を向けたまま「うん」と答えた。


「今度、病院の近くに新しく介護施設が出来るんだって!そこに面接に行ってみたら?」


雑誌から顔を上げ、ドアの前にいる母親に視線を向けた。


「病院って、平野病院?」


「そうそう。」


ゆいに、スタッフ募集の紙を見せた。


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