彼女の日記〜きみを忘れない〜
「大沢さん。さっきの人、誰ですか?」
3つ目の信号を過ぎた時、幸恵は運転する和樹に聞いた。
「あ〜、ゆい?大学が一緒だったんだ。」
「ゆいさん、っていうんですか。もしかして、前、付き合っていた人とか・・・」
「あいつと?ない、ない。ただの友達だから。」
「本当に、ただの友達ですか?」
「そうだけど・・・どうしたの?」
「大沢さん。私、会社に入った時から、大沢さんの事好きでした。」