彼女の日記〜きみを忘れない〜
「ごめん。」
「いえ・・・。」
「ごめんな。」
「・・・・」
室駅から車で1時間くらいで、幸恵の家に着いた。
「ありがとうございました。気を付けて帰って下さい。」
「うん。じゃあ、また。」
幸恵と、家の前で別れた。点滅していたハザードランプを消し、アクセルを踏んだ。
つけたラジオからは、前に流行った曲が流れている。
さっきのゆいの顔が浮かぶ。
「あいつ、あんなとこで、何やってたんだ?しかも、クリスマスに1人で。」
最近、今みたいな独り言が多くなってきたなと思う。
ラジオから流れる曲を、1人で歌いながら家へと帰った。