彼女の日記〜きみを忘れない〜
藤谷の決意
「・・で、話ってなんだよ。」
午後19時半。いつものうどん屋で、おっちゃんの作ったうどんを、ズルズルと音をたてて食べる、俺と藤谷。
「ごちそうさまぁ。お金、ここに置いておくよ。」
食べ終わった客2人が席をたつ。1人の客が、お金を机に置く。
「うわ〜。また雪が降りだしたなぁ。」
もう1人の客が、窓の外の景色を見て、コートに手をつっこむ。
「はいよ!気を付けて帰って下さいよ!」
ガラガラ…
開いた扉から、外の冷たい風と雪が入ってきた。