彼女の日記〜きみを忘れない〜

藤谷の決意



「・・で、話ってなんだよ。」


午後19時半。いつものうどん屋で、おっちゃんの作ったうどんを、ズルズルと音をたてて食べる、俺と藤谷。


「ごちそうさまぁ。お金、ここに置いておくよ。」


食べ終わった客2人が席をたつ。1人の客が、お金を机に置く。



「うわ〜。また雪が降りだしたなぁ。」


もう1人の客が、窓の外の景色を見て、コートに手をつっこむ。


「はいよ!気を付けて帰って下さいよ!」


ガラガラ…


開いた扉から、外の冷たい風と雪が入ってきた。


< 153 / 229 >

この作品をシェア

pagetop