彼女の日記〜きみを忘れない〜
「えー!じゃあ、どうしたらいいんですかぁ。」
「だから、あんたがその理想の高さを下げないと、結婚は無理。」
「でも、嫌いな人となんて、結婚できませんよ。気持ち悪い人なんか特に。」
香菜子は、口をとがらせながら、コップに入ったオレンジジュースを見つめている。香菜子は、酒が飲めない。
優は、少し考えてから、
「・・結婚はさ、顔が良い悪いだけで決めてたら、いざ生活しようと思っても出来ないよ。」
さっきまでの、ふざけていた優ではない。