彼女の日記〜きみを忘れない〜
「和佳のお父さんは、今どうしてる?」
知らないだろうけど、聞いてみた。
「知らない。何も聞いてないけど・・くたばってるかも。」
和佳は、ケラケラ笑ってる。
「でも、生きているうちだけだよ。1度だけでいいから、会いに行ったら?」
私の言葉が気に入らなかったみたい。吸っていたタバコを灰皿にぎゅーっと押し付けた。
「やだよ。母さんを悲しませた男なんか・・・私達を捨てた奴なんかに会いたくない!」
和佳は、また新しいタバコを箱から1本取り出した。