彼女の日記〜きみを忘れない〜
扉が閉まり、ゆっくりと動きだした。
「カズくん、彼女いたんだ・・・。」
向かい側の窓ガラスに映る私は泣いていた。涙がどんどん、どんどん流れていく。泣く理由なんて、ないはずなのに・・・。
「あれ?。」
映る自分の顔に、両手をあてた。
「・・・やっぱり私、また少し痩せてる・・。」
夏頃から体重が減っているのに気がついた。最近は特に、お腹の痛みを感じるようになった。
初めより、だんだん痛みが増してきている気がする。
退院してから、おかしい。私の体、どうなってるの?
「・・お腹痛い・・・。」
耐えられる痛みも、今日に限って物凄く痛い。
「・・・誰か来て。」
誰もいない車両で、長い椅子に寝転び痛みに耐えた。