彼女の日記〜きみを忘れない〜
第8章

病気の進行



ゆいが働いている職場と病院が、だんだん遠くなる。


ルームミラーには青い空と、今通っている田舎道が映っている。



もうすぐ家なのに、近づくだけで足が重くなる。


ハンドルを握る手に力がなくなる。


アクセルを踏む足に力が入らない。


ブレーキをかけたくなる。


ゆいは、いつもこの道を通って職場まで行っていたんだね。





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