彼女の日記〜きみを忘れない〜


喋っている間に、私の家に着いた。もう少し喋っていたいような気がする。



「んー?何か言った?」



後ろを振り返って私を見るカズくん。口では何も言ってないよ。心の声が聞こえたのかな。




外に停めてあった車に和樹が乗り込む。



「沖縄、出来たら早い方がいいな。」


エンジンをかける和樹に、私はそう言った。



「おう!」



和樹の車が角を曲がっていった後、私は地面にうずくまった。



体の痛みが日に日に増しているような気がする。



私、どうなっちゃうんだろう・・




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