彼女の日記〜きみを忘れない〜


「とりあえず、下に行きましょうか。」


と言っても、下のチケット売場に戻るには、売店の前のエスカレーターに乗るしかない。


あ〜、この匂い・・キャラメル味のポップコーンの、甘ったるい、俺の苦手な匂い・・・。


「あー駄目、トイレ行く・・・」


この匂いを感じた瞬間、俺の胃は暴れて、胃ごと口から飛び出しそうになった。


もう、限界だ・・・・。


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