彼女の日記〜きみを忘れない〜

「昔さぁ、好きな人に『カズくん』っていたんだ。」


「・・・カズくん?」


「そう。今来た『カズくん』と違って、素直で可愛くて、言う事聞いてくれて・・・年下だったんだけどね。」


「それで、どうなったんですか?」


「結局、片思いで終わったよ。」


目の前にいたゆいから、窓の外へと視線を移した。


「そうだったんですか。」

横顔が、なんだか寂しそう・・


「だから、あんたも、何も言わずにいると、他の女にとられるよ!」
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