彼女の日記〜きみを忘れない〜

武藤静江は、もう1度、化粧をした顔を鏡でチェックしてから、ベットから降りた。

「私、下の売店行ってくるわ。」

長い前髪を手でわけ、ふぁ〜とあくびをしながら、出て行った。


「・・売店行く為に、化粧してたんだ。大変だなぁ。」


手に持っているノートの中の、番号が書かれた紙きれを取り出す。退院したら、1番にカズくんに連絡しよう。決めた。


「あと、5日。それまで、無くさないようにしとかないとね。」


私は、1番上の鍵付きの引き出しにしまった。

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