彼女の日記〜きみを忘れない〜
入院・・・
ゆいが、入院?
事故か?
病気か?
「!!」
ノロノロと走っていた和樹の車が、突然スリップし、そのまま対向車側へ走っていった。
「危ねぇ。誰もいなくて良かった〜。・・って、誰もいないよな」
街灯もない、こんな田舎道。何かに当たったとか、ひいたというのはわかる。
「よし!帰るべ、帰るべ。無事に帰れますように〜」
また、ノロノロと運転を始めた。
その日、救急車のピーポーピーポーという音が、寝静まった夜に少しだけ長く鳴り響いていた。