彼女の日記〜きみを忘れない〜

「ジャーン。おいなりさん!ゆい、好きでしょ。」


ゆいは、美味しそうに食べていた。母と娘の楽しい時間。

なのに、ゆいの目から涙が溢れていた。


「どうした!?何か入ってた?」

慌てる私に
「ううん、違う。私、嬉しくて。お母さんの優しさが嬉しくて・・・。」
おいなりさんを泣きながら食べていた。


運動会で泣いたのは、中学の時が初めてだったよね。

ありがとうね、ゆい。

お母さんも、ゆいからたくさんの「優しさ」もらってるよ。
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