彼女の日記〜きみを忘れない〜

1ヵ月後の8月23日。

朝から天気が良すぎて、熱射病になりそうなくらい暑い。
太陽が照りつける空の下、公園前に俺は車を停めて、ゆいを待った。


「ごめん。大学までお願いします。」
向こうから走ってきたゆいは、急いで助手席に乗った。


「カズくん、さっきの公園、覚えてる?」

「覚えてるって、何が?」

「ほら。私とあっくんとカズくんが初めて会った場所。」

「そうだっけ?」

「そうだよ。あっくんが声かけてきて。」

「あー!そういえば・・・。」

< 80 / 229 >

この作品をシェア

pagetop