彼女の日記〜きみを忘れない〜
「私、カズくんの事なら何でも知ってるよ。」
静かに吹いた風が木の葉を揺らし、俺達2人の前にそれが落ちた。ゆいは、木の幹に右耳を当てながら俺に言った。
「こわ(恐い)!お前、ストーカー?」
「何で、私がカズくんをストーカーしなきゃならないの?それ犯罪。」
「ゆい変態。」
「『変態』は、カズくん。」
「・・ククク・・・アハハハー!お前、本当にかわってねーなぁ。」
「そんな事ないもん。カズくんが変な事言うから。」
「悪い、悪い。」
その時だった。
横で、何かが倒れていくのが視界に入った。
バタン!!
立ち上がった瞬間、ゆいは倒れた。横には、ゆいが倒れている。
「ゆい。おい、しっかりしろ!!ゆい!!」
パニックになった自分を落ち着かせ、とにかく救急車を呼んだ。