彼女の日記〜きみを忘れない〜
「ふぁ〜。朝だぁ・・・げっ!私、こんな時間まで寝てたんだ。」
枕元に置いてあった目覚まし時計を見た。
窓の外は、太陽の光を浴びた木々たち。雨が降ったのか、葉っぱの上の雫がキラキラと輝いている。
『ゆい。』
ベッドの上の私の背中に届いた声。
『ゆい、ごめんな。』
誰?
振り返ると、悲しい目をした男の人が立っている。
『ごめんな。』
もしかして・・・お父さん?
行かないで、待って。お父さんでしょ?
お父さん。
お父さん。
「お父さん!!」