先生VS私
…いや、これは夢…
私の妄想?……うん、きっとそうだね!!
ここまで現実味あるなんて、そろそろ末期かなぁ……
「楽しみにしてますね、……さくら…?」
……夢じゃなかったみたいです。
「い、いま、“さくら”って言いましたか!?」
「はい。パートナーたるもの、まずは親しくならないといけませんからね」
初めて名前で呼んでくれた……
「(本当に…)幸せだなぁ……」
「どうしました?いきなり」
「えっ?」
「いや…、いきなり幸せなんて言うから…」
心のつぶやきを、思わず口に出したみたいだ。
でも、今なら素直に言える気がした。
「先生が私なんかとペアになってくれて、本当に嬉しいんです…」
言った直後に、顔が熱くなるのが分かる。