先生VS私
なつめが教室を出ると、後ろから声をかけられた。
「猿飛も休憩?」
「…先生もですか?お疲れさまです。…それじゃ…」
「なぁ、一緒に学祭回ろうぜ?」
「?……何言ってるんですか?…私は1人で回ろうと…」
「決定…な!!よし、行くぞ!!」
「まだオッケーしてないじゃないですか!!」
「お、あのお化け屋敷行くぞぉ!!」
「……聞いてないし…まったく……」
強引な伊達にため息を吐きつつも、なんだか楽しい気分になっていた。
そして、なつめは自分でも気付かない内に…
「とことん付き合いますよ…伊達先生!!」
「猿飛……!?」
なつめのセリフに驚いた伊達だったが、
「俺に付いてこれるもんなら、付いてこいよ、猿飛!!」
「上等…ですよ…!!」
2人はお互いに笑っていた。
伊達が手を出し、
手、つなごうぜ?
……と、言った瞬間、
「…何か言いましたか?伊達先生…?」
「な、何も言ってませんッッ!!」
なつめの放つあまりの黒オーラに負け、伊達は急いで受け身の構えをした。