先生VS私
さくらの気持ち
【さくら】
「なつめ〜!!ドレスおかしくない!?」
緊張しまくりの私を笑いながら、親友のなつめは言った。
「さくらったら、その質問何回目?どこも変じゃないって!!」
私のドレスは深紅…。
少し派手だったかなぁ……
「ほら、さくら…髪型できたよ!!」
なつめから渡された鏡を見て、固まる。
アップのお団子ヘアに、ドレスと同じ色の大きな花かざり…
「ありがとう、なつめ〜…大好き〜!!」
抱きつこうとしたら、
髪型崩れるし、ドレス着てるでしょ!!
……って言われちゃった。
「さくら、水野先生と踊れてほんと良かったね」
まるで母親のようななつめに吹き出してしまう。
でも、いまだに信じらんない。
あの水野先生と踊れるなんて…
先生はどんな格好をするんだろう…
……私、ちゃんと踊れるかな。
なんて妄想に浸っていると、なつめの声がした。
「恋する乙女って顔してるねぇ、さくらぁ〜!!」
「な、なつめぇ〜!!恥ずかしいって!!」
2人でじゃれていると、クラスのみんながやってきて言った。