先生VS私
【なつめ】
「こんな所に来て、どうしたんですか?」
中庭の噴水に、意外な訪問者…
「お前こそ……」
そう言って、伊達は笑った。
伊達が隣に座ってきたが、会話はなくて、噴水の水の音だけが響いている…
「まったく、本当にひどい人ですね。」
「はぁ!?何で??」
なんか必死な先生を見てると、どうしてもからかいたくなってしまう。
「たくさんのお姫様のお誘いを断っておいて、よく言いますね…」
先生は、バツの悪そうな顔をして言った。
「あいにく、相手がいないもんでね」
…どこまでも嘘つきだなぁ〜
…先生が断りまくってるせいで、
泣き付いてくる子の話を聞く私の身にもなってください…!!
挙げ句の果てに…
『なつめ様!!私とペアになってください!!』
……なぁんて言われちゃったんですから…
「お前こそ、何人の男を泣かしてきたんだよ?」
「何ですか、その表現…!!
いかにも私が悪いみたいじゃないですか…」
「当たってるだろ?…ていうか事実だろ!!」
まったくこの先生め……
「私も、あいにく相手がいないんです」
「お前も嘘つきだなぁ〜」
「先生ほどじゃありませんよ」