先生VS私
「お前たち3年連続で同じクラスなのか?」
「そうなんです!!…まぁ、私となつめの愛の力ですよ!」
ねっ、なつめ!!
というさくらの振りに、
「そ、そうだね〜…。(…腐れ縁ってやつだと思うけど…)」
と、なつめは答える。
「愛の力ねぇ……。腐れ縁の間違いだろ!!」
さくらに対するなつめの配慮もむなしく、伊達が強烈な一言を浴びせる。
予想外にショックを受けているさくらを見ると、思わず笑ってしまった。
「猿飛も、腐れ縁って思ってたんだろ?顔に書いてあった」
「よくお分かりで…伊達に教師やってるんわけじゃないんですね。」
「伊達にって……どういうことだよ、猿飛!!」
「そのままの意味ですよ、伊達先生。」
「覚えとけよ、猿飛〜!!」
「絶対に嫌です」
こんなやりとりをしている内に、始業式の始まる時間になっていた。
「お前たち、始業式遅れんなよ!!」
そう言って伊達は走り去っていった。
「ほら、さくら!!体育館行くよ」
「腐れ縁なんだ……私達……」
腐れ縁、腐れ縁とつぶやくさくらを引っぱって体育館に向かった。