ーふたりー
*プロローグ*

+受験結果+

ーー木枯らしの中…僕は、受験結果の合格表を観に、久しぶりに中学校を訪れた。

周りの皆はマフラーと手袋をしている。


今日から一気に秋から冬に時期が変わる頃で、一番寒さが身にしみるようだった。



僕は、葛城壮介(カツラギ*ソウスケ)
何処にでも居る、地味な受験生。


混雑の中、何とか壁に貼ってある合格表の前まで辿り着き、僕はポケットから受験番号を取り出すと、《162》を探し始めた。



《ーー158…》

《ーー160…》

《ーー162ッッ!!…あった…》



ほっと気が緩むと、寒さが余計に堪えた。

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