おとぎ噺
「どうした?」


バスローブを着た伊織がいつの間にか後ろに立っていた。


「きれいね。」


窓から煌めく街の灯りが一望できる。空には弓張月が光を放っている。


不意に後ろから抱き締められた。


「どうしたの?」
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