おとぎ噺
あわてて口を手で塞ぎ、平身低頭で謝る。


「申し訳ありません。何もないです。失礼しました。」


「それならいい。おいおい私の方針などは朝礼で話すようにするから、今日のところは長ったらしい挨拶はしないでおくよ。どうやら不評らしいからね。」


「あの!そういうつもりでは、」


「高島千歳さん、このあと支社長室に来てくれ。」


「…はい。」
< 28 / 41 >

この作品をシェア

pagetop