【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜



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その瞬間、綾斗の顔が歪んだ。



「ん、どうかした?」


「い、いや。彩花これに乗るのか?」


「そうだよ?これ楽しいから!」



これとはコーヒーカップだった。


「もちろん、俺も…」


「綾斗も一緒だよ〜」




綾斗が嫌なんて、これっぽっちも分からずコーヒーカップに向けて歩いて行った。



意外にも乗ってる人は少なく、すんなりとゲートをくぐってコーヒーカップに乗った。



綾斗は身を縮めて座ってる。



そんな事に、気もせずグルグルと回す私。


終わりの合図のアナウンスが流れ、コーヒーカップから降りると綾斗が、



「彩花、気分悪い…」



「えっ!?」



綾斗を見ると顔が真っ青になっていた。



「ご、ごめん!とりあえず座ろっか…」



綾斗を連れて近くのベンチに座って、
自販機で買った水を渡した。





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