【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜



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その後、お土産屋さんに言って友達にお土産を買った。


レジの横にあった青とピンクのお揃いのストラップが目に入ったけど、



見て見ぬふりをした。





普通なら最後に観覧車に乗るんだろうけど、高所恐怖症の私は乗れるわけもなく遊園地を出た。




「綾斗、これからどこに行くの?」



「内緒。」




どうやら、今回のデートは内容を教えてくれないようだ。



それは、それで嬉しい。





また電車に乗るようで、どこに向かうか分からない私はただ綾斗に着いて行くしかなかった。




ふと、思い出した。


今日は私の誕生日だったと…。



あまりにもデートに誘われた。という事で誕生日の事が頭から離れていた。



ていうか、おめでとうも何も言われていない。



も、もしかして覚えててくれたんじゃなくて、たまたま被っただけじゃないよね?



急に不安になってきてソワソワし始めてしまった。





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