【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜







もう、我慢が出来なかった。



涙は止まることを知らず、溢れ出す。



「なぁ、なんで泣くんだよっ」



「綾斗。私すっごく幸せだったよ。綾斗を好きになってよかった。綾斗のこと大好きだから、幸せになること祈ってるね。今までありがとう。」



そう綾斗に告げて、急いで車を出た。



玄関を開け閉める、ほんの少しの間に綾斗の声が聞こえた。




「彩花が居ねぇのにどうやって幸せになるんだよっ!」




私はしばらくその場所から動けないでいた。


涙は全く止まらずに溢れて、あぁ 私はそれほど綾斗が愛おしいんだと思った。



一時経つと、車のドアが閉まる音が聞こえ車が走り出しいつの間にかエンジンの音は聞こえなくなっていた。



もう、離れ離れになっちゃったね。




もう、会えなくなっちゃうのかな?






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