【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜
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私はずるいのかも知れないね。
決して「大好きだった」と口にしなかった。
最後なのに「大好きだよ」と。
ごめんね?
どうしても、綾斗が好きな想いを過去にしたくなかったの。
こんな、ずるい私を許して下さい。
ガチャっ
え?
「姉貴?そんなとこに座ってどうし…」
「あああああ、晃(アキ)!?」
どうしよっ。泣いてるところ見られてしまった…
「姉貴、泣いてんの?」
もういいや、この際どうにもなっちゃえ!
「あきぃーーーーーーーーーーーっ」
と抱き着きこの晩、弟の晃に甘え慰めてもらったのだった。
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