【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜



4年前。







「あぁ−!彼氏ほしいーーーーーっ」



学校は終わり放課後。


友達の里沙(リサ)と一緒に帰る予定だったのだか、



「さーちゃん、ごめんっ!亮佑(リョウスケ)と一緒に帰ること忘れてた!」



と帰る間際に言われ、私はひとり取り残されたのだ。


すると、


「あたしが部活終わるの待っとけばあ?今日早く終わるし一緒に帰ってあげるよ?」


と、未来(ミク)が言ってくれたのだ。


「みーちゃあん、だいすきーぃ!」



というわけでバスケ部が終わるのを体育館裏で待っている私は、



里沙みたいに彼氏と一緒に帰りたい思いで叫んだのだ。



「って、私に彼氏なんて出来ないかあ」



口に出して独り言を言う私は周りから見れば変人同然。


まあ、気にしな………



ジャー



斜め前にある水道に男の人がいた。



ゲッ………。


聞かれた?



前言撤回。



人に見られたら気にします。







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