【短】雪 と 同 じ よ う に 〜 降り積もる想い 〜
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でも全く思い出せず仕事をこなす。
「いらっしゃいませ!1名様でしょうか?」
「えぇ。カウンター席空いてるかしら?」
「空いてますよ。こちらへどうぞ」
お客さんを席に案内しメニュー表を渡す。
「そうね。オムライスで」
「かしこまりました。」
注文を受け取り店長に伝える。
「オムライスお願いします。」
「はいはーい!」
店長は気さくで好きだ。ってもお父さんみたいな。
オムライスが出来る間、私はさっきのお客さんのことを考えていた。
どこで見かけたのだろうか。
考えても思い出せない。
あんな綺麗な女性の知り合いなんて居たかな−。
その時、ふとある光景を思い出した。
それは綾斗が女性と腕を組んで歩いてる姿。
その女性とお客さんの女性は、
「う、そ」
同一人物だった。
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